11月に入って台風のシーズンとしては終盤ですが、2024年は秋になってもまだまだ台風が多いです。日本への影響は少なくなってはきますが、稀に北上してくることもあるので、事前に備えておかなくてはいけません。
目次
台風25号(ウサギ)2024最新情報の進路予想図は?
こちらでは2024年台風25号(ウサギ)の最新情報を更新していきます!
台風25号(ウサギ)2024の11月15日9時現在の状況
2024年11月15日(金)あさ9時現在、台風25号(ウサギ)はバシー海峡を北西に向かって進んでいます。
今後は勢力を弱めて、来週月曜日ごろには熱帯低気圧になる予想です。
沖縄付近では、台風の湿った空気の影響で大雨や高波、強風の可能性もありますので、注意が必要です。
台風25号(ウサギ)2024の11月14日15時現在の状況
2024年11月14日(木)15時現在、台風25号(ウサギ)は強い勢力でフィリピンの東を進んでいます。
台風25号(ウサギ)2024の11月12日6時現在の状況
2024年11月12日(火)6時、日本の南には全部で4つの台風が発生しています。
台風25合(ウサギ)が3時にフィリピンの南で発生し、現在のところ進路の予想が難しい状況です。
台風が同時に4つ発生している状況は珍しく、2017年夏以来7年ぶりとのこと。11月に4つの台風の同時発生は、統計をとり始めてからは初めてのことです。
日本への影響も考えられますので、今後の情報に注意してください。
11月の台風の特徴は?
11月の台風は、通常の夏や秋に比べて発生する数が少なく、またその特徴も異なります。以下に11月の台風の特徴を挙げます。
- 発生数が少ない
11月は台風シーズンの終盤で、台風の発生数は減少傾向にあります。太平洋の水温が低下し始めるため、台風が形成されにくくなるのが理由の一つです。 - 発生場所が南寄りになる
11月に発生する台風は、赤道に近い南シナ海やフィリピン海あたりで発生する傾向が強いです。日本付近では、海水温が低下しているため、北上してくるものは少なくなります。 - 日本への影響が少ない
発生しても南寄りで留まることが多く、また北上してくる場合でも途中で温帯低気圧に変わるケースが増えます。そのため、直接日本に上陸する可能性は低く、日本に大きな影響を与える台風は比較的少ないです。 - 風速や勢力が弱い傾向
11月に入ると、海水温の低下や気圧配置の変化により、台風自体の勢力も夏や秋ほど強くなることは少ないです。勢力が強まる条件が揃いにくく、台風の強さも比較的穏やかになることが多いです。 - 温帯低気圧への変化
北上すると、温帯低気圧に変化しやすくなります。これは、北の寒冷な空気に触れることで台風が衰退し、温帯低気圧という別の気象現象に変わるためです。温帯低気圧になっても強風や大雨が発生することがあるので注意が必要ですが、台風としての危険性は低くなります。
11月の台風は夏や秋に比べて発生頻度が少なく、勢力も弱いことが多いですが、海上や一部の地域には影響を及ぼすこともあるため、引き続き警戒が必要です。
11月の台風の平均数は?
11月に発生する台風の平均数は、おおよそ1〜2個です。
過去のデータに基づくと、11月は台風シーズンの終盤にあたるため、発生する台風の数がぐっと減少します。年間で見ると、日本付近での台風発生のピークは7月から10月頃であり、11月以降は気温の低下とともに発生が少なくなります。
また、11月の台風は主に南シナ海やフィリピン海などの南の海域で発生し、日本への直接の影響が少なくなる傾向にありますが、稀に北上して温帯低気圧に変わりながら影響を与えることもあります。
→過去の台風のデータベース
米軍合同台風警戒センターJTWCの台風25号(ウサギ)2024の進路図
米軍合同台風警戒センター(Joint Typhoon Warning Center/JTWC)が発表する台風情報を見ていきます!
JTWCはアメリカのハワイ州にあるアメリカ国防総省の機関です。アメリカ政府・アメリカ軍が利用するのためのツールですが、一般へも公開されており、誰でも簡単にワンクリックでアクセスが可能です。
下記は日本時間で11月15日(金)09時00分現在の米軍画像です。
【11月15日(金)09時00分】
引用元:米軍合同台風警戒センター(JTWC)
ABPWの西部北太平洋エリアを見ていきます。
「TS25W”MAN-YI”」と「TY27W”USAGI”」の赤い矢印が見えていますが、台風24号(マンニィ)と台風25号(ウサギ)です。
JTWCでは、色のついた〇や赤い矢印によって現在の低圧部~熱帯低気圧の発達状況や、今後の発達予想を表しています。このシーズンは特に、こまめにチェックすると良さそうです。
以下ご参考ください。
LOW(黄色の丸):24時間以内に台風・熱帯低気圧に発達する可能性は低い
MEDIUM(オレンジの丸):台風・熱帯低気圧になる可能性があるが、24時間以上かかる
HIGH(赤い丸):24時間以内に台風・熱帯低気圧に発達する可能性が高い
SUB TROPICAL(水色の丸):熱帯低気圧と台風の中間
赤矢印↑:熱帯低気圧・台風
以下、JTWCが発表している台風25号(ウサギ)の予想進路図です。日本とほぼ同じで、週末~週明けごろには熱帯低気圧になり台風は消滅する予想です。
引用元:米軍合同台風警戒センター(JTWC)
その他の情報機関の進路予想図もあわせて見ていきましょう。
ヨーロッパ中期予報センターECMWFの台風25号(ウサギ)2024の進路図
次にヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の進路予想図です。ECMWFはスーパーコンピュータによる予報で、ヨーロッパだけでなく世界の各地域、アジアの予報も行っているのでぜひあわせてチェックしてみてください。
ECMWFは「世界一の数値予報精度」と言われています。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)は10日予報なので、時間が経つにつれて精度が落ちていきますが、10日先まで終えるのは助かりますよね。
以下は、日本時間で11月14日(木)21時に発表された、天気図です。
【11月14日(木)21時00分】
引用元:ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)
ECMWFのサイトへ飛んで、予想図下の「▶」をクリックすると、10日分の予想画像を動画として見ることができます。
ECMWFの日付けと時間も世界標準時刻で表示されているので、9時間を足して日本時間で確認してください。
10日分の予想を見た所、しばらくの間、日本の近くで熱帯低気圧の発生は見られません。引き続き調査していきます。
最新の情報はこちらから▼
ヨーロッパ中期予報センター
Windyの台風25号(ウサギ)2024の進路予想
続いてWindyでの進路予想図です。Windyは前述の「ヨーロッパ中期予報センター/ECMWF」をモデルにしたツールで、パイロットや政府機関などこちらも幅広く利用されています。
以下の画像のように気圧とあわせて風向きも映像で見られるので、天気予報を視覚的に確認できておすすめです。見てるだけでもおもしろいですね。
▶️を押すと時間が進行して予報がみられます。また画像上をスクロールしながら好きな位置を確認することもできますよ。
ヨーロッパのツールと同じように10日先まで予報していますが、こちらも日が経つほど精度が落ちますので、こまめにチェックしてみましょう。
Windyは動きが目で見てよく分かりますので、ECMWFの進路予想と合わせて確認すると良さそうです。
画像の右上「風」をタップし、さらに風速をタップすると、台風の現在地・風の流れも確認できますのでご参考ください。
気象庁の台風25号(ウサギ)2024の進路予想
こちらは気象庁の予想図です。このあたりは日本でよく見る進路予想図なので、見やすいかもしれませんね。
日本の情報機関は、やはり日本語で台風の現在の位置や勢力などを知ることができるので、詳細は日本の情報で見て備えると良さそうです。
引用元:気象庁の台風情報
気象庁でも台風24号(マンニィ)と台風25号(ウサギ)の進路を発表しています。台風24号は西へ、台風25号は週明けごろに熱帯低気圧に変わる予想です。
24時間~48時間予想の天気図でも確認できます。
以下は11月15日(金)発表の48時間天気予想図です。
【2024年11月16日(土)21時予想】
引用元:気象庁の天気図
土曜夜の時点では、フィリピン付近に台風24号(マンニィ)と台風25号(ウサギ)が発生しており、沖縄付近への影響が心配されます。湿った空気の影響で大雨や高波・強風の可能性がありますので、注意が必要です。
引き続き調査していきます。
日本気象協会の台風25号(ウサギ)2024の進路予想
そして日本気象協会の進路予想です。
【2024年11月15日9時現在】
引用元:日本気象協会
日本気象協会でも台風25号(ウサギ)の進路を発表しています。
→日本気象協会の台風情報
今後の情報も追っていきます。
ウェザーニュースの台風25号(ウサギ)2024の予報
最後にウェザーニュースでの進路予想図と今後の予報です。
ツイッターでもお馴染みの方も多いかもしれませんね。お天気に関する様々な情報を提供をされています。
引用元:ウェザーニュース
→ウェザーニュースの台風情報
ウェザーニュースでは平年の台風の月別の発生数も届けています。10月は台風の数は減ってくるものの、日本上陸の傾向が多く注意が必要です。
引用元:ウェザーニュース
台風25号(ウサギ)2024:海面水温は?
台風や熱帯低気圧の発達条件には、海面水温が非常に大きく関わっています。
以下は気象庁が発表している、海面水温の実況図です。
こちらは前日の海水温を知ることができます。
→気象庁発表の海面水温
日本の南の海面水温が高く、オレンジ~真っ赤になっているのが分かります。台風は海面水温が26.5度以上で発生すると言われており、水温が高いと発生した弱い渦を発達させるのにも好都合です。
気象庁の公式ページで海面水温の実況図を都度確認できますので、ご参考ください。
→気象庁「海面水温実況図」
台風25号(ウサギ)2024名前の由来/意味は?
台風25号2024には「ウサギ」の名称がついています。
名前の由来は、日本が提案したもので、うさぎ座・動物の兎の名前からとられています。
日本では台風を区別して呼ぶのに、数字を使って「台風〇号」と言うのが一般的ですね。気象庁では毎年その年でいちばん早く発生した台風を1号とし、その後は発生順に番号をつけていきます。
番号のほかにそれぞれの台風には名前がつけられており、2000年から現在のように名前がつくようになりました。
台風に名前をつける際の目的は、警報や予報をより理解しやすくするためです。
初めはアメリカが英語の人名をもとに名付けていたそうですが、2000年から環太平洋の国・地域がそれぞれ10個の名前を出し合って、全部で140の名前があり、順番に名前が当てられています。
各名前にはその国や地域の文化や言語に根ざした意味があります。
台風25号(ウサギ)2024:避難前に確認しておくことは?
台風はある程度、事前に予報などで進路や規模、被害が出るタイミングなど確認できるので対策が可能な災害です。
普段から地震などに備えて防災グッズを準備されている方も多いかと思いますが、台風が迫ってくるときには避難前に今一度見直しておきましょう。
1. 避難場所の確認
- 避難所の場所: 自宅から最も近い避難所を確認し、避難経路を把握しておきましょう。自治体のウェブサイトや防災マップで確認できます。
- 避難ルート: 台風の影響で道路が冠水したり、土砂崩れが発生したりする可能性があるため、複数の避難ルートを確認しておくと良いでしょう。
2. 非常用持ち出し袋の準備
- 飲料水: 最低でも3日分(1人当たり1日2リットル)。
- 食料: 保存のきく食料(缶詰、レトルト食品など)。
- 救急セット: 応急処置ができるように、薬や絆創膏など。
- ライトや電池: 停電時に備えて懐中電灯や予備の電池。
- 貴重品: 現金、身分証明書、保険証など。
- 携帯充電器: モバイルバッテリーも含めて。
3. 家屋の安全対策
- 窓の補強: 窓ガラスに飛散防止フィルムを貼ったり、シャッターを閉めたりして、強風による飛散物から守る。
- 排水溝の確認: 排水溝や雨どいの掃除をしておくことで、雨水がスムーズに流れるようにする。
- 庭の片付け: 強風で飛ばされそうな物(植木鉢、ガーデンチェアなど)は室内に移動。
4. 情報収集
- 気象情報の確認: 気象庁やウェザーニュースなどの公式サイトで最新の台風情報を確認。
- 自治体からの情報: 避難勧告や避難指示が出される場合があるため、自治体からの情報にも注意を払う。
5. 車の管理
- 車の移動: 浸水の恐れがある場所に車を停めないようにし、高台や安全な場所に移動。
- 燃料の確保: ガソリンを満タンにしておくと、緊急時に安心です。
6. 家族との連絡手段の確認
- 連絡方法の決定: 家族と連絡が取れなくなった場合のために、連絡方法や集合場所を決めておく。
季節によって寒さ対策、暑さ対策、お年寄りや乳児、ペット連れの避難などでも大きく変わってきますので、定期的に見直すことをおすすめします。いざ懐中電灯を使おうとすると充電が切れている!なんてこともありますので、スマホ含め停電に備えて必要なものは事前に充電満タンにしておきましょう。
台風25号(ウサギ)2024:感染症対策時の避難に必要なものは?
通常の防災グッズに加えて、コロナ禍やインフルエンザ、感染症対策が必要な時はプラスして必要なものが出てきます。
以下は一例ですがひとつの参考とし、準備しておきましょう。
【コロナ禍や感染症対策時の避難持ち出しグッズ】- マスク
- 体温計
- 筆記用具
- 記録用ノート
- 手指消毒用アルコール
- 石鹸/ハンドソープ
- ウェットティッシュ
- 常備薬
- ビニール袋大小
- ビニール手袋
などなど…
手洗い用の石鹸は液体よりも紙石鹸だとかさばらず、軽いのでおすすめです◎
体温計や手洗い石鹸、飛沫防止マスク、手指アルコール消毒、共用部用にビニール手袋、あとはもしご自宅にあればパルスオキシメーターも持参できると安心かもしれません。
ただ、危険が迫った場合は命が最優先です。
備えは必要ですが、命の危険を感じたときには身ひとつでもすぐに避難しましょう。
台風25号(ウサギ)2024の進路予想まとめ
2024年11月15日(金)9時現在、台風25号(ウサギ)がバシー海峡で発生中です。
台風はある程度事前に予想など知ることができますので、今のうちからじゅうぶん対策しておくことが大切です。日本の南の海面水温も徐々に高くなってきますので、台風発生・発達の条件も揃ってきます。
米軍の気象画像では、台風のたまごの発達度合いが一目で分かるようになっていますし、10日先まで予報しているヨーロッパの情報機関やWindyでも先々の予報が見られますので、ぜひ活用してみてください。
台風対策・防災への備えは早めにしておきましょう。