2024年10月3日(木)13時現在、台風18号(クラトーン)が発生中です。
夏~秋は1年の中で最も台風の数が多いシーズンで、例年日本へ上陸する進路が多く、勢力も強い特徴があるので、事前に備えておかなくてはいけません。
台風18号(クラトーン)の進路や日本への接近&上陸、影響が気になりますよね。
こちらでは、気象庁の情報と米軍およびヨーロッパの最新進路予想を比較し、日本への接近・上陸の可能性、日本への影響についてまとめています。
・台風18号2024(クラトーン)の現在地や最新情報
・台風18号2024(クラトーン)の米軍/ヨーロッパ/気象庁/Windyの進路予想
・台風18号2024(クラトーン)の日本接近/上陸はいつなのか
9月以降の秋台風の特徴や平均数、台風への備えについても触れていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
熱帯低気圧/台風のたまご発生~台風発生~消滅まで最新情報を更新していきます。
台風18号(クラトーン)2024最新情報の進路予想図は?
こちらでは2024年台風18号(クラトーン)の最新情報を更新していきます!
台風18号(クラトーン)2024の10月3日10時現在の状況
台風18号(クラトーン)は2024年10月3日(木)10時現在、台湾の南で停滞しています。現在は「強い勢力」まで弱まりましたが、長く同じところで停滞していることで大雨が続き土砂災害など注意が必要です。
台風の外側の雨雲や湿った空気の影響で、沖縄・先島諸島でも大雨が続いています。このあとは台湾南部付近へ北上して勢力を落とすと見られ、明日には熱帯低気圧になる予想です。
台風18号(クラトーン)2024の10月2日9時現在の状況
台風18号(クラトーン)は2024年10月2日(水)あさ9時現在、「猛烈な勢力」から「非常に強い勢力」へと、少し勢力が弱まりました。南シナ海でほとんど停滞しており、発達のピークは過ぎたものの現在も強い勢力を持っています。
今後の進路はゆっくりと北寄りへ進み、明日3日(木)には台湾に上陸すると見られます。上陸後は勢力を落として北上し、5日(土)に熱帯低気圧に変わる予想です。
台風の雨雲の影響で、沖縄の先島諸島は荒天となる可能性があり警戒が必要です。
台風18号(クラトーン)2024の9月30日15時現在の状況
台風18号(クラトーン)は2024年9月30日(月)15時現在、バシー海峡を西寄りに進んでいます。大型で非常に強い勢力まで発達し、明日が発達のピークと予想です。その後は勢力を落とすと見られますが、週後半には沖縄・先島諸島に接近する可能性があります。今後の進路情報をこまめにチェックしてください。
引き続き調査していきます。
9月の台風の特徴と平均数は?
- 発生数が多い
- 9月は一年の中で最も台風が多く発生する月の一つです。特に、太平洋高気圧が弱まり、日本近海や西太平洋の海水温が依然として高いため、台風の発生に適した環境が整っています。平均的には3〜4個の台風が発生することが多いです。
- 日本への接近・上陸が多い
- 9月は、日本への台風の接近・上陸数も増える時期です。太平洋高気圧の勢力が弱まることで、台風がその縁を回り込んで日本列島に接近するルートを取りやすくなります。特に、九州、四国、本州の南岸を通るコースが多くなります。
- 勢力が強い
- 9月の台風は、まだ海水温が高いため、強い勢力を保ったまま進むことが多いです。特に、日本の南方から接近してくる台風は、強い風と激しい雨をもたらし、大きな影響を及ぼすことがあります。台風の強度が高いと、暴風や高潮、土砂災害などのリスクも増加します。
- 進路の変化が多い
- 9月は、台風の進路が複雑になりやすい時期です。太平洋高気圧の勢力が変動するため、台風の進路が急に変わることがあります。北上したり、急に東寄りに進路を変えたりすることもあります。
- 影響範囲が広い
- 9月の台風は、勢力が強くなるため、その影響範囲も広くなります。風だけでなく、雨の影響も大きく、広範囲で大雨による洪水や土砂災害の危険性が高まります。特に山間部や都市部では、河川の氾濫や土砂崩れが発生しやすいです。
- 秋雨前線との相互作用
- 9月には秋雨前線(停滞前線)が日本付近に存在することが多く、台風がこの前線に接近すると、大雨をもたらす「線状降水帯」が発生することがあります。台風そのものの雨に加えて、前線による大雨が重なるため、災害のリスクがさらに高まります。
米軍合同台風警戒センターJTWCの台風18号(クラトーン)2024の進路図
米軍合同台風警戒センター(Joint Typhoon Warning Center/JTWC)が発表する台風情報を見ていきます!
JTWCはアメリカのハワイ州にあるアメリカ国防総省の機関です。アメリカ政府・アメリカ軍が利用するのためのツールですが、一般へも公開されており、誰でも簡単にワンクリックでアクセスが可能です。
下記は日本時間で9月30日(月)15時00分現在の米軍画像です。
【9月30日(月)15時00分】
ABPWの西部北太平洋エリアを見ていきます。
「TS19W”JEBI”」「TY20W”KRATHON”」の赤い矢印が見えていますが、台風17号(チェービー)と台風18号(クラトーン)を示しています。
JTWCでは、色のついた〇や赤い矢印によって現在の低圧部~熱帯低気圧の発達状況や、今後の発達予想を表しています。このシーズンは特に、こまめにチェックすると良さそうです。
以下ご参考ください。
以下はJTWCが発表している台風18号(クラトーン)の進路予想図です。
その他の情報機関の進路予想図もあわせて見ていきましょう。
ヨーロッパ中期予報センターECMWFの台風18号(クラトーン)2024の進路図
次にヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)の進路予想図です。ECMWFはスーパーコンピュータによる予報で、ヨーロッパだけでなく世界の各地域、アジアの予報も行っているのでぜひあわせてチェックしてみてください。
ECMWFは「世界一の数値予報精度」と言われています。
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF)は10日予報なので、時間が経つにつれて精度が落ちていきますが、10日先まで終えるのは助かりますよね。
以下は、日本時間で9月30日(月)あさ9時に発表された天気図です。
【9月30日(月)09時00分】
ECMWFのサイトへ飛んで、予想図下の「▶」をクリックすると、10日分の予想画像を動画として見ることができます。
ECMWFの日付けと時間も世界標準時刻で表示されているので、9時間を足して日本時間で確認してください。
最新の情報はこちらから▼
ヨーロッパ中期予報センター
Windyの台風18号(クラトーン)2024の進路予想
続いてWindyでの進路予想図です。Windyは前述の「ヨーロッパ中期予報センター/ECMWF」をモデルにしたツールで、パイロットや政府機関などこちらも幅広く利用されています。
以下の画像のように気圧とあわせて風向きも映像で見られるので、天気予報を視覚的に確認できておすすめです。見てるだけでもおもしろいですね。
▶️を押すと時間が進行して予報がみられます。また画像上をスクロールしながら好きな位置を確認することもできますよ。
ヨーロッパのツールと同じように10日先まで予報していますが、こちらも日が経つほど精度が落ちますので、こまめにチェックしてみましょう。
Windyは動きが目で見てよく分かりますので、ECMWFの進路予想と合わせて確認すると良さそうです。
画像の右上「風」をタップし、さらに風速をタップすると、台風の現在地・風の流れも確認できますのでご参考ください。
気象庁の台風18号(クラトーン)2024の進路予想
こちらは気象庁の予想図です。このあたりは日本でよく見る進路予想図なので、見やすいかもしれませんね。
日本の情報機関は、やはり日本語で台風の現在の位置や勢力などを知ることができるので、詳細は日本の情報で見て備えると良さそうです。
引用元:気象庁の台風情報
気象庁でも現在、台風17号(チェービー)と台風18号(クラトーン)、ダブル台風の進路予想が発表されています。
24時間~48時間予想の天気図でも確認できます。
以下は9月30日(月)発表の10月2日(水)の天気予想図です。
【2024年10月2日(水)9時予想】
引用元:気象庁の天気図
発達した台風18号(クラトーン)が、沖縄諸島近くまで接近している予想です。
引き続き調査していきます。
日本気象協会の台風18号(クラトーン)2024の進路予想
そして日本気象協会の進路予想です。
【2024年9月30日18時現在】
引用元:日本気象協会
今後の情報も追っていきます。
ウェザーニュースの台風18号(クラトーン)2024の予報
最後にウェザーニュースでの進路予想図と今後の予報です。
ツイッターでもお馴染みの方も多いかもしれませんね。お天気に関する様々な情報を提供をされています。
引用元:ウェザーニュース
ウェザーニュースでは平年の台風の月別の発生数も届けています。8月/9月は1年の中で台風の発生が1番多いシーズンです。
引用元:ウェザーニュース
台風18号(クラトーン)2024:海面水温は?
台風や熱帯低気圧の発達条件には、海面水温が非常に大きく関わっています。
以下は気象庁が発表している、海面水温の実況図です。
こちらは前日の海水温を知ることができます。
日本の南の海面水温が高く、オレンジ~真っ赤になっているのが分かります。台風は海面水温が26.5度以上で発生すると言われており、水温が高いと発生した弱い渦を発達させるのにも好都合です。
気象庁の公式ページで海面水温の実況図を都度確認できますので、ご参考ください。
台風18号(クラトーン)2024名前の由来/意味は?
台風18号2024には「クラトーン」の名称がついています。
名前の由来は、タイが提案したもので、果物の名前を指しています。
日本では台風を区別して呼ぶのに、数字を使って「台風〇号」と言うのが一般的ですね。気象庁では毎年その年でいちばん早く発生した台風を1号とし、その後は発生順に番号をつけていきます。
番号のほかにそれぞれの台風には名前がつけられており、2000年から現在のように名前がつくようになりました。
台風に名前をつける際の目的は、警報や予報をより理解しやすくするためです。
初めはアメリカが英語の人名をもとに名付けていたそうですが、2000年から環太平洋の国・地域がそれぞれ10個の名前を出し合って、全部で140の名前があり、順番に名前が当てられています。
各名前にはその国や地域の文化や言語に根ざした意味があります。
台風18号(クラトーン)2024:避難前に確認しておくことは?
台風はある程度、事前に予報などで進路や規模、被害が出るタイミングなど確認できるので対策が可能な災害です。
普段から地震などに備えて防災グッズを準備されている方も多いかと思いますが、台風が迫ってくるときには避難前に今一度見直しておきましょう。
1. 避難場所の確認
- 避難所の場所: 自宅から最も近い避難所を確認し、避難経路を把握しておきましょう。自治体のウェブサイトや防災マップで確認できます。
- 避難ルート: 台風の影響で道路が冠水したり、土砂崩れが発生したりする可能性があるため、複数の避難ルートを確認しておくと良いでしょう。
2. 非常用持ち出し袋の準備
- 飲料水: 最低でも3日分(1人当たり1日2リットル)。
- 食料: 保存のきく食料(缶詰、レトルト食品など)。
- 救急セット: 応急処置ができるように、薬や絆創膏など。
- ライトや電池: 停電時に備えて懐中電灯や予備の電池。
- 貴重品: 現金、身分証明書、保険証など。
- 携帯充電器: モバイルバッテリーも含めて。
3. 家屋の安全対策
- 窓の補強: 窓ガラスに飛散防止フィルムを貼ったり、シャッターを閉めたりして、強風による飛散物から守る。
- 排水溝の確認: 排水溝や雨どいの掃除をしておくことで、雨水がスムーズに流れるようにする。
- 庭の片付け: 強風で飛ばされそうな物(植木鉢、ガーデンチェアなど)は室内に移動。
4. 情報収集
- 気象情報の確認: 気象庁やウェザーニュースなどの公式サイトで最新の台風情報を確認。
- 自治体からの情報: 避難勧告や避難指示が出される場合があるため、自治体からの情報にも注意を払う。
5. 車の管理
- 車の移動: 浸水の恐れがある場所に車を停めないようにし、高台や安全な場所に移動。
- 燃料の確保: ガソリンを満タンにしておくと、緊急時に安心です。
6. 家族との連絡手段の確認
- 連絡方法の決定: 家族と連絡が取れなくなった場合のために、連絡方法や集合場所を決めておく。
季節によって寒さ対策、暑さ対策、お年寄りや乳児、ペット連れの避難などでも大きく変わってきますので、定期的に見直すことをおすすめします。いざ懐中電灯を使おうとすると充電が切れている!なんてこともありますので、スマホ含め停電に備えて必要なものは事前に充電満タンにしておきましょう。
台風18号(クラトーン)2024:感染症対策時の避難に必要なものは?
通常の防災グッズに加えて、コロナ禍やインフルエンザ、感染症対策が必要な時はプラスして必要なものが出てきます。
以下は一例ですがひとつの参考とし、準備しておきましょう。
- マスク
- 体温計
- 筆記用具
- 記録用ノート
- 手指消毒用アルコール
- 石鹸/ハンドソープ
- ウェットティッシュ
- 常備薬
- ビニール袋大小
- ビニール手袋
などなど…
手洗い用の石鹸は液体よりも紙石鹸だとかさばらず、軽いのでおすすめです◎
体温計や手洗い石鹸、飛沫防止マスク、手指アルコール消毒、共用部用にビニール手袋、あとはもしご自宅にあればパルスオキシメーターも持参できると安心かもしれません。
ただ、危険が迫った場合は命が最優先です。
備えは必要ですが、命の危険を感じたときには身ひとつでもすぐに避難しましょう。
台風18号(クラトーン)2024の進路予想まとめ
2024年9月30日(月)15時現在、台風18号(クラトーン)が発生中です。
引き続き情報を追っていきます。
台風はある程度事前に予想など知ることができますので、今のうちからじゅうぶん対策しておくことが大切です。日本の南の海面水温も徐々に高くなってきますので、台風発生・発達の条件も揃ってきます。
米軍の気象画像では、台風のたまごの発達度合いが一目で分かるようになっていますし、10日先まで予報しているヨーロッパの情報機関やWindyでも先々の予報が見られますので、ぜひ活用してみてください。
台風対策・防災への備えは早めにしておきましょう。