高梨沙羅の失格に海外の反応は?スーツ規定違反はなぜ起きたか北京五輪の大波乱を調査

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高梨沙羅の失格/海外の反応は?なぜスーツ規定違反?

2022年2月開幕中の冬季北京オリンピック/北京五輪。ノルディックスキージャンプの新しい種目となった混合団体で、日本のエース高梨沙羅(たかなし・さら)選手が失格処分となり、世界で様々な声があがっています。

失格となったのはジャンプ後に行われた着用スーツの計測による、スーツ規定違反。規定よりも大きいとされ、加点されないという事態に。

そのほかにも計5名の女子選手たちが失格となり、スキージャンプ混合団体戦はカオス状態の大波乱となりました。

こちらでは高梨沙羅選手の失格処分に対しての海外の反応や、そもそもなぜスーツ規定違反となったのかについて調査しまとめています。

目次

高梨沙羅の失格はスーツ規定違反:北京五輪スキージャンプ混合団体戦

2022年2月に開幕の冬季北京オリンピックの大舞台、スキージャンプ混合団体戦で大波乱が起きました。

日本チームメンバーのひとり高梨沙羅(たかなし・さら)選手が先陣を切って飛んだ1本目が103mのビッグジャンプでしたが、ほどなくして着用スーツの規定違反により失格処分

ポイントは0ポイントとなりました。

1人分のポイントがなくなり、2回目へのジャンプは厳しい状況でしたが、ほかのメンバーの頑張りによりぎりぎりの8位で2回目へ進めることに。

ショックでメンタルを立て直すことも難しかったと思われますが、高梨沙羅選手はそんな状況でも「最後まで飛びます」と気持ちを切り替えて、2回目に再び98.50mでこの組で2位に。

最終順位は4位で惜しくもメダル獲得とならなかったものの、1回分のポイントがない8位から素晴らしい追い上げでした。

しかし日本以外にもドイツやノルウェー、オーストリアの4ヵ国・計5名の女子選手が同じくスーツ規定違反で失格になるなど大波乱で、日本国内だけでなく世界中から批判の声が届いています。

高梨沙羅の失格/スーツ規定違反に海外の反応は?

高梨沙羅(たかなし・さら)選手を含めた5名の女子選手がスーツ規定違反で失格になった、冬季北京オリンピックのスキージャンプ混合団体戦。

海外の反応を調査しました。

各国から抗議の声があがっています。

もちろんスーツへの規定はこの日に急に決まったものではありませんし、ルールは必要です。

ですが以下のような納得のいかないことが重なったとあり、各国から批判の声が相次いでいます。

  • 優勝争いが予想された強豪の国が失格になったこと
  • 失格の対象がすべて女子で男子は誰も失格になっていないこと
  • 普段と全く異なる方法でスーツを測定されたこと(ノルウェー選手が証言)

ジャンプ後にスーツを計測されるのはランダムで選手が選ばれるため、計測されない選手もいます。不公平ではないかとの声が非常に多かったです。(後述していますが、後に発表されたFISの説明では全チームの男女を対象に検査しているとあります。)

各国メディアでも世界トップクラスの高梨沙羅選手が失格となり、涙を流したと報道されています。

スロベニアのメディアではもう少し踏み込んだ報道がされているようで、ジャンプ後にランダムでスーツのチェックが入ることを悪用して、実際に10cmほども大きいスーツを着る選手がいることも事実。また誰が大きいスーツを着ているかというのもお互いに分かるようです。

高梨沙羅の失格/スーツ規定違反はなぜ起きた?

なぜこのようなスーツの規定違反が起きるのか、各国のチームが事前にチェックしているはずなのにどうして違反が起きてしまうのか気になり、調査してみました。

スキージャンプ競技でのスーツ規定違反による失格は珍しいことではなく、高梨沙羅(たかなし・さら)選手自身も2021年2月のノルディックスキーW杯でも失格になっています。

ジャンプ競技は空中でスーツが受ける浮力が記録に直結するために、サイズや空気の透過量などにおいて厳しくルールが決まっています。

スーツチェックを受ける選手は下着一枚で両腕を水平に広げて、体のまわりのあらゆる場所を計測され、体とスーツのサイズが一致しなくてはいけません。

そのため遠征先だと体が痩せてしまうこともあるので、チームが何着もスーツを準備し、現地で縫製してサイズを合わせ、選手は準備され渡されたスーツを着用します。

今回の高梨沙羅選手の場合は会場が標高1600mで筋肉が萎縮していたことに、スーツのサイズを合わせられなかったことが原因としていて、チームの計測ミスであり選手に責任は全くないとコメントがありました。

ただ計測する人によって誤差が生じるようで、それってどうなの…という気持ちでいっぱいです。誤差が出る計測で選手たちの何年という努力が失格になるなんて、もっとなにか方法はないのかと見ているこちらも悔しい気持ちでした。

国際スキー連盟(FIS)は毎年のように規則を改定しており、現在は男子が体のサイズから+1~3㎝、女子は+2~4㎝とピチピチです。

特に違反になりやすいのが股下部分で、股下が1㎝下がるだけで飛距離が伸びるためにかなり厳しくチェックされるとのこと。今回の高梨沙羅選手の場合は、太ももまわりが左右ともに規定よりも2㎝大きかったために失格処分となりました。

高梨沙羅の失格/スーツ規定違反に国際スキー連盟(FIS)の説明は?

このたび新しい種目となったスキージャンプ混合団体には全部で10ヵ国が参加。

そのうち4ヵ国5名が失格処分を受けたことに関し、国際スキー連盟(FIS)からは何の説明もないとされていましたが、競技の翌日2月8日になってFISの広報担当者が「どのチームからも公式な抗議は来ていない」とコメントが発表が出されました。

FISの説明では、スーツを含めた競技中の用具検査(スーツはユニフォームではなく用具扱い)は全てのチームの男女の選手に対して行われた、とあります。

また通常は1人で計測するところをオリンピックの場合は2人で行うとも説明されており、この部分が前述の「通常と違う測定方法だった」ということでしょうか。

今回違反対象となったのは全て、今回のオリンピック用に準備されたスーツ。FISは競技前に事前テストの機会を提供したものの、数チームしか利用しなかったとあり、この機会を日本チームが利用したかどうかは分かりません。

高梨沙羅の失格/海外の反応まとめ

2022年冬季北京オリンピックのノルディックスキージャンプ混合団体で起きた失格処分の波乱。

高梨沙羅選手だけでなく、全部で4つの強豪国5名の女子選手が、ジャンプ後にランダムで計測されるスーツ規定違反による失格処分を受けました。

調べていると決して珍しいことではないようですが、普段とは違う計測の仕方をしていたという声や、人によって誤差が出ること、全ての選手が計測されるわけではないのでフェアじゃないなど、国際スキー連盟(FIS)への批判の声が世界中で溢れています。

FISからは、公式な抗議はどこの国からも届いていないとし、通常は1人で検査するところを五輪では2人で検査すること。事前テストの機会を設けたが数チームしか利用しなかったことなど説明しています。

ぎりぎり2回目へ進むことができた日本は、1回分のポイントがない中で4位と大健闘。高梨沙羅選手も気持ちを切り替えて諦めずに2回目の良いジャンプを飛びました。

この悔しい気持ちを消化するにはまだまだ時間がかかるかと思いますが、諦めずに競技に向き合う選手たちの姿にとても感動しました。胸を張って帰国していただきたいです!

 

 

 

 

 

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